利点

性能向上

• 従来の材種（T9310、T9315）と比較して大幅な性能改善
• 工具寿命の延長
• 生産性の向上
• 切削抵抗の低減

耐久性と信頼性

• 優れた耐摩耗性
• クレーター摩耗と塑性変形に対する高い耐性
• 不安定な切削条件下での信頼性向上
• 着座安定性の改善

加工品質

• 高い精度
• 割り出し精度の向上
• アイドル時間の短縮
• 優れた表面仕上げ

経済的メリット

• 切削工具のコスト削減
• 生産性の大幅な向上
• 1つの切れ刃で加工可能なピース数の増加

環境への配慮

• 持続可能で環境に優しい製品設計
• 摩耗検出が容易

特長

高度なコーティング技術

• 新世代MT-CVD（中温化学気相蒸着）コーティング
• 従来のコーティングに比べて30%厚いコーティング層
• 研削着座部に耐摩耗・耐熱α-Al2O3層を採用
• TiCN層と接着TiN層による多層構造

最先端の製造技術

• 最新の電子プレスで生産
• コーティング後に研磨されたインサート座面
• TiNコーティングによる金色のインサート側面
• 最適化された最先端のジオメトリー

多様な切削条件への適応性

• 鋼、鋳鉄、硬鋼に対応
• ポジティブおよびネガティブチップインサートの両方を提供
• さまざまな加工条件（連続切削、断続切削）に適応

用途

適用産業

1. 自動車産業

エンジン部品加工

• バランスブロック
• ディーゼルエンジン関連部品

シャフト加工

精密部品製造

• ダブルエンドスタッド
• 薄肉部品の外径加工

2. エネルギー産業

• 石油・ガス関連設備部品
• 発電プラント用シャフトロック装置
• セパレーターリング加工

3. 工業機械製造

• バルブ製造
• 金型加工
• 工具鋼加工

加工対象材料

鉄鋼系材料

• 一般炭素鋼:SAE 1045･Q235
• 中炭素鋼:C45･C45N
• 合金構造用鋼:15142（42CrMo4）
• クロム鋼:37Cr4

特殊鋼

• 工具鋼:DIN 1.2344
• 熱処理鋼
• 硬度可変鋼

加工方法

旋削タイプ

• 外径加工
• 内径加工
• 正面旋削
• 連続切削
• 断続切削
• 荒加工
• 仕上げ加工

切削条件

• 切削速度：40 〜 300 m/min
• 送り速度：0.2 〜 0.5 mm/回転
• 切込み量：0.6 〜 8 mm

推奨される使用環境

切削条件の適性

• 高い切削速度
• 高いシステム剛性
• 安定した作業条件
• やや変動のある切り込み深さ
• 軽度から中程度の断続切削

クーラント使用

• クーラント使用可能
• クーラントなしでも使用可能

インサートジオメトリー

ポジティブインサート

• FF2：仕上げ加工、連続切削
• FM：仕上げから中粗加工
• NF：仕上げから中粗加工
• SM：中程度の加工

ネガティブインサート

• RM：半粗加工から粗加工
• HR：荒加工から重切削
• NR：半粗加工から粗加工

最適な選択シーン

• 生産性向上が求められる場合
• 工具交換頻度の削減が必要な場合
• 安定した加工品質が要求される用途
• 多様な材料を加工する必要がある場合